【有馬記念】アーモンドアイの敗因は?次走への不安はある?

有馬記念2019コラム

有馬記念2019で単勝1倍だという圧倒的な人気を得たアーモンドアイ。しかし、結果はまさかの9着。2.3着ならまだしも、一体誰がこの結果を予想できただろうか。

この記事では、有馬記念アーモンドアイの敗因について考察していきましょう。

【動画】有馬記念2019

まずは改めてレース映像を振り返ってみよう。

道中はアエロリットが超ハイペースで逃げ、さらにクロコスミア、アルアインら先行馬たちが続く展開。アーモンドアイは道中8番手あたり。やはりアーモンドアイより後ろに居ては勝機無いということで予想通りのハイペースとなった。また、アーモンドアイ自信も後ろからでは差し損ねると見てか、このペースに乗って最終コーナーをまわる頃には内側のかなり良い位置に居るように見える。あとは最後の直線で抜け出すだけ。しかし、そこで大失速となってしまった。

結局勝ったのは後方待機勢。リスグラシュー、サートゥルナーリア、そして最後方でずっと足を溜めていたワールドプレミア。これまでの有馬記念では稀に見る外から後方差し勝負の展開となった。

なお、栄ちゃんはアーモンドアイの勝利は無いだろうということで3連単いただきました\(^o^)/

有馬記念 アーモンドアイの敗因

さて、本題にいきましょう。

追切は問題無し。怪我があったわけでもない。では、一体なぜアーモンドアイが負けてしまったのか?こんな理由が考えられます。

【1】展開(ハイペース)

先程も少し述べた通り、有馬記念はアエロリットをはじめとするクロコスミア、アルアインなどの先行馬たちが超ハイペースを作り出しました。そして、他の馬たちもアーモンドアイを意識した位置取り。

この結果を見れば一目瞭然。今回掲示板に入った馬は全て後方待機をしていた馬たち。1~7着までが全て道中10番手以上です。先行馬は全滅です。

有馬記念の全着順

いくらアーモンドアイと言えども、この超ハイペースで最後あがりの脚を使うことはできませんでした。直線に入るまでのポジションは完璧だったのに。

【2】距離延長

亀谷敬正

アーモンドアイの唯一の不安要素として挙げられていたのは距離。ベストは1600m~2000mであることは明白ですが、オークス(2400m)を先行してあがり最速で勝利した実績もあり、そこまで不安視はされていない様子でした。しかし、結果として距離延長がアーモンドアイにとって敗因の一つになったことは確かでしょう。前走天皇賞秋(2000m)は1枠2番という素晴らしい枠をゲット。内側の最短距離を進んで最後は楽々勝利という形。それが今回は少し外寄りの枠からコーナーを6つもまわる2500m。前走から有馬記念の距離延長は500mですが、アーモンドアイの体感はもっと長く感じたのではないでしょうか。人気予想家 亀谷敬正さんがよく言っている「馬は走る距離を知らない」この言葉の意味を改めて実感しました。

【3】初の中山

これまでアーモンドアイは東京、京都を中心に最後の直線で脚を活かせるコースで圧勝してきました。しかし、今回は起伏の激しく直線も短いトリッキーコース中山。前走からのコーナーの数もそうですが、最後の上り坂で大失速したのを見る限り、アーモンドアイにとっては得意なコースとは言えないでしょう。

もちろんこの他にも敗因と呼べる要素があったのかもしれませんが、栄ちゃん的にはこれが大きいかなと思います。中には当日の状態(調整不足)なんかも囁かれているようでした。

次走にどう影響する?

今回の敗戦でショックを受けた人は大勢いると思いますが、問題は次走。おそらく海外G1や国内ではヴィクトリアマイル、宝塚記念あたりを目指す形になりそうですが、どんなレースに出走しようとも期待値を下げる必要はないと思います。アーモンドアイ自身が今回で大きなショックを受けて走る気を失くすことでもない限り、アーモンドアイが強いことには変わりありません。ベストな距離、コースを陣営も選択していくでしょうから、引き続き強いアーモンドアイが見れるのではないでしょうか。