【AJCC2020】予想と全頭の評価・コメントまとめ

AJCC（アメリカジョッキークラブカップ）の予想と全頭の評価・コメントを紹介します。

2018年の有馬記念を制したブラストワンピースをはじめ、中山重賞で実績のあるメンバーが揃いました。距離も非根幹距離2200mということもあって、上位馬の評価は人によってかなり分かれそうですね。

栄ちゃんは久々に帰ってきた”あの馬”に注目したいと思います。

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どんなに実績のある強い馬も叩きとして走るレースと本気で獲りに来たレースでは結果は大きく変わってきます。叩きのレースではどんなに人気を背負っても平気で凡走してしまいます。

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AJCCの全頭評価

ウラヌスチャーム

対抗で少し穴人気しそう。中山は4戦4連対とコース適性は抜群。ただし、マイナス要素もいくつかある。まずは脚質。今回は逃げ馬、先行馬があまりおらずスローペースになりそう。後方一気は今の中山だとさらに決まりづらい印象。そしてなんと言っても鞍上のミナリク。中山牝馬ステークスで2着の実績はあるが、このレースは明らかに後方有利の展開。ミナリクの日本での成績は正直言って目も当てられない。このレースでは非常に買いづらい。

クロスケ

ダート戦線からの参戦。重賞実績は無し。かつて中山のニューイヤーステークス（1600m）で芝を走った経験はあるが13着に沈んでいる。今回はメンバーも揃っているだけにここでのジャイアントキリングは期待できない。雨が降れば多少プラスになりそうだが。

グローブシアター

実はレイデオロ世代のホープフルステークスで2人気3着の実績を持っている。長距離戦線から前走ダイヤモンドステークスをはさみ大幅な距離短縮。11ヵ月半休養ということもあり、ここは勝ちに来るというよりは調整の一戦と見て良さそう。

サトノクロニクル

1年半ぶりの復帰レースとなるサトノクロニクル。休み明けで買いづらい人も多いかもしれないが、昨年のAJCCを勝ったシャケトラ、2019年のチャレンジカップ2着のトリオンフなど、長期休養明けでも重賞で結果を残す例は多くなっている。サトノクロニクル自身もノーザンファームしがらきでの外厩を使っている。実績馬であれば長期休養明けを大幅なマイナス要素として捉える必要はないだろう。しっかり先行できれば今回も十分馬券内のチャンスはあると見ている。この長期休養中に同世代のスティッフェリオやミッキースワローにどれだけ差が開いているのか不安な面もあるが、G1戦線を経験してきただけにここは期待したい。馬券の3列目には入れてもいいのでは。

スティッフェリオ

小回りコースの適正は超抜群。有馬記念は超ハイペースにより先行馬は全滅してしまったが、数年稀に見る超豪華メンバーの中、穴馬として推されていた一頭だけにここは期待値アップ。逃げ馬不在のため、おそらくスティッフェリオが逃げるのではないかと予想される。しかし、逃げれるのはプラス要素として見ていいだろう。自分のペースに持ち込めるし、同コースオールカマーで逃げ勝ちした実績もある。丸山騎手がずっと継続なのもプラス要素。G1を勝ちに行くには足りないだろうし、G2は全力で取りに来そう。ここは勝ちまで期待できる。斤量が57kgはちょっと見込まれた感じはするが。

ステイフーリッシュ

タフな馬場は大歓迎。このメンバーだと能力的に少し劣るかもしれないが、今回は鞍上がルメール騎手へ超強化。この騎乗でどれだけ変わり身があるか。ある程度先行はできそうだが、あがりが使えるタイプではないので決め手に欠ける印象。プラス要素が騎手だけというのはちょっと足りないが、簡単に消しにはできない。対抗で人気して回収率が見合わないようなら消しを考慮したい。

ニシノデイジー

ホープフルステークスまでは順調な成績を残してきたが、クラシック戦線では惨敗。確かに相手も強かったが、セントライト記念、菊花賞の内容はいただけない。後方脚質もこの舞台ではマイナス要素か。

ブラストワンピース

凱旋門賞以来となるレース。同じく凱旋門賞に参戦したフィエールマン、キセキが有馬記念で好走できていただけにそこはあまり心配する必要はなさそうだ。しかし、ブラストワンピース陣営が目指すのは大阪杯、天皇賞（春）。ここは叩きの一戦になるかもしれない。過去の成績が1着or馬券外という極端な成績であることもあり、馬券外に飛んでも全く不思議ではない。ただこのメンバーだと能力は間違いなくトップ。能力だけでどこまでいけるか。脚質、馬場適性は○でしょう。それとひとつ嫌なジンクスとして、G1馬はAJCCで過去10年勝利がありません。（0.1.0.8）となっており、2着になったのは昨年のフィエールマンだけです。あとはゴールドシップをはじめ、人気馬も飛んでいます。ある程度不安要素もあるので安易に軸にはしないことをおすすめします。

マイネルフロスト

今年でAJCCは4度目の出走となるマイネルフロスト。過去4着2回の好走歴はあるが、中山芝2200mでの実績はゼロ。また、ここ1年半は一切馬券に絡んでいない。かつては先行して粘り込むタイプだったが、ここ数戦は脚質すらバラバラ。今回も豪華メンバーが集まっているだけに馬券内は厳しいだろう。

ミッキースワロー

もしかしたら1番人気まであるかもしれないミッキースワロー。中山芝2200mの成績は抜群で4戦4連対。得意コースと言っていいでしょう。ここも鉄板かと思うかもしれませんが、個人的には鞍上に大きな不安要素を持っています。菊沢騎手ならA評価でしたが、横山典弘騎手はちょっと厚く買いづらいですね。横山典弘騎手が騎乗したときは明らかに道中最後方あたりまで下げます。いわゆる「ポツン」と言われる所以でもありますが、ミッキースワローにも同じことが言えるのです。（※出遅れが多かったのも事実ですが。）2018年のAJCCのように馬が前にいけるときは最終コーナーまでに良い位置を取って結果を出しているのですが、最終コーナーで後方に位置しているときは、新潟記念のように後方有利な展開にならないと馬券内には持ってこれません。菊沢騎手はしっかり最終コーナーで前に出せているのですが、横山典弘騎手は大阪杯からずっとそれができていません。人気になったエプソムカップ、札幌記念を見てわかるように飛んでいます。特に札幌記念はそれが顕著で、外枠を引いたこともあり距離ロスも大きく最後は脚が残っていない始末。今回のAJCCも内枠で脚を溜めて、さらに最終コーナーである程度番手に付けないと飛ぶ可能性があります。ミッキースワローという馬自身は非常に強い馬ですが、どうも横山典弘騎手が良いとは思えないため評価を下げます。斤量が前走からマイナス2.5kgはプラス要素。

ラストドラフト

中日新聞杯2着からの参戦。前走は明らかに後方有利の展開の中、6番手からあがり3位の脚を使って勝ち馬と頭差という強い内容だった。相手なりは弱かったけど、レース内容自体は評価して良いのではないでしょうか。今回もマーフィー騎手を背に勝負気配は濃厚。追い切り評価も良くここも期待できそう。実績は他馬に劣りますが、期待値という点では上位。ただし、不安要素を挙げるとしたら距離延長。この馬にとって2000mを超えるレースは出走経験がありません。ちなみに、重馬場が不得意かもしれないという話題を見かけますが、個人的にはそこは問題ないのかなと見ています。もちろん得意ということはないと思いますが、ノヴェリスト産駒はダートも走っているし、ラストドラフトが重馬場で沈んだ弥生賞は先行馬が全滅した展開でした。このときラストドラフトは逃げを打ったわけで、敗因が馬場にあるとは思えません。

ルミナスウォリアー

ルミナスウォリアーと言えば2017年の函館記念で穴を開けて勝ちましたね。長期休養を何度か挟んでいますが、重賞で馬券になったのはその函館記念以来ありません。9歳という馬齢からもここでの成長や変わり身には期待できません。馬場が渋るのはプラス要素ですが、それでも能力関係まで逆転するのは厳しいでしょう。

成績まとめ

AJCCの予想

◎スティッフェリオ
○ブラストワンピース
▲ミッキースワロー
△ラストドラフト、ステイフーリッシュ、サトノクロニクル

このメンバーなので人気馬で固まってしまいましたが、あとは回収率が見合う買い目を選んでいきます。△から消す馬を1頭選ぶ予定です。

買い目は土曜日の馬場やレース傾向を見てTwitterにて公開予定です！