牝馬にとってはヴィクトリアマイルの前哨戦となる東京新聞杯。
過去10年のデータでは牝馬の成績は(3.1.0.10)で4頭馬券に絡んでおり、うち3勝と非常に侮れない存在になっています。中には2019年の有馬記念を勝利したリスグラシューも含まれています。
このブログ記事では、東京新聞杯で馬券内にきた牝馬の共通点を探ってみました。
今年出走を予定している牝馬はシャドウディーヴァ、プリモシーン、モルフェオルフェです。
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東京新聞杯で馬券内にきた牝馬
レッドオルガ(2019年)
枠順 | 2枠6番 |
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人気 | 6人気 |
着順 | 2着 |
斤量 | 54kg |
騎手 | 北村友一 |
厩舎 | 藤原 英昭(栗東) |
馬主 | 東京ホースレーシング |
生産者 | ノーザンファーム |
血統 | 父:ディープインパクト 母:エリモピクシー |
主な重賞成績 | なし |
当時、重賞成績は無かったものの、同コースである東京芝1600mで行われた紅葉ステークス(1600万)を勝利するなど、東京は3戦2勝で複勝率100%と得意コースだったようだ。
東京新聞杯ではミドルペースから中団前よりからレースを進め、後方から迫るサトノアレスを交わし2着。翌年マイル春秋制覇したインディチャンプに1/2馬身差という素晴らしい内容だった。
リスグラシュー(2018年)
枠順 | 4枠8番 |
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人気 | 3人気 |
着順 | 1着 |
斤量 | 55kg |
騎手 | 武豊 |
厩舎 | 矢作 芳人(栗東) |
馬主 | キャロットファーム |
生産者 | ノーザンファーム |
血統 | 父:ハーツクライ 母:リリサイド |
主な重賞成績 | 秋華賞2着 桜花賞2着 阪神JF2着 アルテミスS1着 |
当時はなかなかJ1で勝ちきれなかったリスグラシューだが、当時から安定感は抜群だった。2000mを超えるレース以外では着外はなかった。東京芝1600mはアルテミスSで勝利していた。
スマートレイアー(2016年)
枠順 | 4枠6番 |
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人気 | 5人気 |
着順 | 1着 |
斤量 | 55kg |
騎手 | 吉田隼人 |
厩舎 | 大久保 龍志(栗東) |
馬主 | 大川 徹 |
生産者 | 岡田スタッド |
血統 | 父:ディープインパクト 母:スノースタイル |
主な重賞成績 | 府中牝馬S2着 阪神牝馬S1着 秋華賞2着 |
当時、古馬G1ではなかなか結果が出なかったものの、府中牝馬ステークスでは2年連続2着。ヴィクトリアマイル以外は東京は3戦3連対だった。
東京新聞杯は逃げでの勝利。
ホエールキャプチャ(2014年)
馬齢 | 牝6 |
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枠順 | 4枠7番 |
人気 | 8人気 |
着順 | 1着 |
斤量 | 57kg |
騎手 | 蛯名正義 |
厩舎 | 田中 清隆(美浦) |
馬主 | 嶋田 賢 |
生産者 | 千代田牧場 |
血統 | 父:クロフネ 母:グローバルピース |
主な重賞成績 | 府中牝馬S1着 ヴィクトリアマイル1着、2着 秋華賞3着 オークス3着 桜花賞2着 |
牝馬ながらもG1を勝利した実績などから57kgを背負わされるが、2着と1馬身差の圧巻の勝利。
4頭の共通点とは?
以下の4点が浮かび上がりました。
東京芝マイルへの適性
いずれの馬も東京芝への適性が高いことがわかります。しっかりと東京芝1600m~1800m重賞で結果が出ています。レッドオルガは重賞成績こそないものの、得意コースであることは明らかでした。
サンデーサイレンス系
どの馬も父か母がサンデーサイレンス系であることがわかります。ディープインパクト産駒が毎年のように絡んでいるレースなので、ここもディープインパクト産駒はプラス要素でいいでしょう。
枠順
どんな偶然でしょうか!馬券になったすべての牝馬が4枠です。偶然だとは思いますが、ちょうど真ん中から少し内枠寄りの枠がレースを進めやすいのかもしれません。結果的に過去10年で最も複勝率が高い枠は4枠になっています。
脚質
スマートレイアーは逃げでの勝利でしたが、他の馬は道中中団でレースを進め、そこまで最後あがりはいらない結果になっています。ホエールキャプチャはあがり2位ですが、8番手からレースを進めています。前が止まりにくい高速馬場ということもあり、後方脚質の牝馬は部が悪いようです。
今年の牝馬との照らし合わせ
では、上記の共通点と今年出走する牝馬を照らし合わせてみましょう。
シャドウディーヴァ/牝4
東京芝で1800m以下の距離を走った経験はありませんが、東京芝の成績は(1.3.1.1)と好成績。唯一着外になったのは2400mのオークス。また、シャドウディーヴァの兄弟たちが短距離で走っていることもあり、ここでの距離短縮は悪くないのではないでしょうか。前走で1800mを使って勝っているのもプラス要素です。脚質も中団で進められているので合ってそうです。買い要素の方が多いと思います。
プリモシーン/牝5
ヴィクトリアマイル2着になっていることもあり、東京芝マイルへの適性は言うまでもないでしょう。ただし、56kgを背負うのは初。また、あまりスタートが上手くないので位置取りは結構重要。Mデムーロ騎手への乗り替わりはプラス材料。ここは人気もすると思いますが、押さえておかなければならない一頭でしょう。
モルフェオルフェ/牝5
重賞成績は3戦3着外。条件戦で着内に来たレースは全て中山、福島。未勝利で東京芝マイルを勝った経験はあるが不良馬場。現在の高速馬場とは全く合っていないでしょう。能力も足りていないし、ここでの一発はあまり期待できない。もしも一発あるとしたら単騎の逃げ残り。逃げ馬、先行馬が少ないメンバーなので全く無しとは言い切れない。穴馬激走請負人江田照男がやらかす可能性はゼロではない。